春の取捨選択

バレットジャーナルを2025年5月から仕切り直した。
いつも中途半端で続かないジャーナリング。
凝りもせずページを開いて、今度こそはと書き出してみる。
この、セットアップしてる時がピークに楽しいんだよね。

項目のひとつに「手放したものリスト」を設けた。
片づけや断捨離はあえてタスクにせず、自然と減っていったものが記録できれば、
「私の暮らしはちゃんと整えられている」と思える気がする。

でも―――改めてこのページに向き合ってみて愕然とした。

思い出せた”手放せたもの”が、たったの一つ。
そりゃあ、ものが減らないわけだ。
肌ではとっくに感じていた。服があふれている、収納がぎゅうぎゅう、なんとも落ち着かない感覚。
なのに、服が簡単に捨てられない。

いざクローゼットを見てみると、
「ときめかないけど、寒い時に選びがちな服」
「入れ替えたいけど、出先で代わりを見つける意識が働かない服」
「使い勝手が良くて気に入っているけど、穴の開いた服」
こんな感じで、らちが明かない。

服選びに関しては、自分なりの基準を持っている方だと思う。
流行は多少意識しつつも、なんだかんだ実用性重視。肌ざわりや着心地がいいものが好き。派手な色味よりもベーシックカラーが落ち着くから好き。

どれも、着るたびにちょっとモヤモヤする服たち。
手放す条件が揃っていることは認識できるのに、なぜかできない。
だって、とりあえず着られるから。

私は基本的に、あまり高価な服を買わない。
だけど物持ちがいい方で、10年以上着続けている服がざらにある。
いくら何でも、ここまで長く着るつもりで選んできた服たちではないけど、引退のタイミングを決めるのがものすごく難しい。

クローゼットの断捨離がしたくなったのは、服が増えて息苦しくなっていたこともあるけど、最近になって、毎日着る服の「制服化」に挑戦してみようと思ったからだ。
平日も週末も、服選びがすんなり整う日もあれば、頭を悩ませる日もあって、なんだかとても疲れてきた。

私は夏でも、ほとんど半袖を着ない。
直射日光のあたる肌の方が暑く感じるから、さらっとした長袖で腕まくりをするくらいの方が心地いい。
春から秋まで通年着られるベースアイテムを揃えておいて、冬にはニットやあたたかいインナーを重ねて調整する。
今までもそうしてきたんだけど、素材や丈感など特徴の違う服があると、上下の組み合わせとか、天気や体感温度とか、いろんなことを吟味して組み合わせを考えることになる。

これからは、同じか特徴の似た服を、色違いで上下2パターンずつ揃えてみることにした。
具体的には、同一製品のノーカラーブラウスを色違いで3着、白のボタンシャツと、色柄もののボタンシャツを各1着、細身のタック入りテーパードパンツを色違いで3着、タック入りワイドパンツを色違いで2着。
これらを相性のいい組み合わせで固定する。
ノーカラーブラウス+テーパードパンツ、ボタンシャツ+ワイドパンツ。

平日の仕事服を私服にも転用して、気分で選べるスカートや、色柄ものの靴下や大ぶりのアクセサリーなど小物で休日感を加える。
このくらいなら、疲れることなく楽しめるかなと思った。
考えるのが面倒なら、いつもの組み合わせで着ればいいし。

服選びに悩む時間が、だんだんもったいなく感じだしたお年頃。
ベースアイテムとして固定する服も、基本的にちゃんと好きな服。
休日のワクワク感も大切にしつつ、「悩まないから、快適に過ごせる服」を揃えてみよう。

手放せない服があることに、落ち込んでちょっと焦ってしまった。
でも、少しずつ、自分の”今”に合う暮らしに入れ替えていけたらいいってことで、ゆっくり整えていこうと思う。

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